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  ブロードモア・オープンは毎年6月末、米国コロラドで開催される地方大会のひとつです。

 アメリカは6月頭から夏休みに入ります。
 コロラドにはオリンピックセンターもあり、あらゆる競技の選手が夏はトレーニングするため、世界中から集まってきます。
 練習環境は抜群。高地なのでいやがおうにも鍛えられます。野辺山のキャンプみたいな雰囲気です。

 この大会は少し時期は早めですが、新しいプログラムを審判に評価してもらうチャンスでもあります。アリサ・リウジェイソン・ブラウンもほぼ毎年、エントリーしています。

 パトリック・チャンもかつては「4回転ジャンプなんて必要ない」と言っていたのに、このコロラドで合宿をして、「飛べてしまった!」そうです。

 とくに男子の場合、意外とフィギュアスケートの競技人口が少なくて、地方大会で競いあう機会が意外と少ないのです。エントリーが一人だけだと、EX扱いになってしまうことが多いのです。

 かつての女王、ペギー・フレミングがコロラドに住んでいます。昨年からこの大会に「ペギー・フレミング杯」という部門が新設されました。
 これは芸術性のみを評価される競技で、優勝者には美しい特製トロフィーに競技者の名前が刻まれ、1位は3000ドル、2位は2000ドル、3位は1000ドルが授与されます。

 賞金がでる自体は珍しいことではなく、予選を勝ち抜いたり、全国大会に進出したりすれば、その成績に応じてスポーツ奨学金が支払われています。
 
 さて、このペギーフレミング杯のルールです。

 男女混合でそれぞれプログラムは(プラスマイナス10秒)です。

 ・4回転ジャンプ禁止
 ・アクセル系のジャンプをひとつ
 ・2回転以上のトウジャンプをひとつ
 ・2回転以上のエッジ・ジャンプをひとつ
 ・ジャンプは1つコンビネーションにする。
 ・スピンは3回だけ。どれも6回転以上する。
 ・3つのうち1つのスピンはポジションをかえない。フライング系やチェンジエッジはOK
 ・3つのうち1つは足がえでコンビネーション・スピン
 ・1つはクリティティブなスピン。

 技術的なスキルがいらないわけではありません。それを実証しながら芸術性をパフォーマンスします。採点基準には特別な要素が加わります。
 
 ・スケーティングスキルとテクニック
 ・構成
 ・曲の解釈
 ・演技
 ・全体的な芸術性と創造性
 
 日本からもどなたか出場してくださらないかしら? 

 もし希望される方がいたら、英語での手続きなどは協力させていただきます。ツイッターのDMからご一報ください。

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