2019年8月2日、令和元年のインターハイを制したのは福岡第一高校でした。

 福岡という町は英語や中国語が普通に町中で聞こえる国際都市。第一高校のバスケットボール部は留学生が多いことで知られています。
 
 「外国人のチームだ」とか「ずるい」という声も聴かれますが、口にだす前に、胸に手をおいて考えてみてください。いったい何がどうずるいのでしょう?

 肌の色、パスポートの違いで、人を差別することは、恥ずかしいことです。

 第一高校ではバスケットボールだけではなく、アジアやアフリカから留学生を受け入れています。 
 最初は日本語ができない子たちばかり。ところが、3年たって卒業することには、ほとんど全員がかたことでも日本語を理解できるようになっています。たいしたものです。

 バスケットボール界のカリスマ、井手口コーチは選手たちを国籍に関係なく、同等に扱います。ひとりひとりの個性をのばす教育者でもあります。

 軍隊式のスパルタではなく、今の時代にふさわしい近代的な理論をもち、その反面とてもフレンドリーな指導者でもあります。

 なお、このインタビューはインターハイ前にとったものです。井手口孝インタビュー・後編
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