
夏季フィギュアのときと同じ佐藤操さん振り付けで曲は『Let Me Entertain You』です。
なんと練習では飛ばなかったトリプルサルコウをプログラムで急きょ組み込みました。
夏季フィギュアのときはトリプルトゥループだったのです。が、そこをトリプルサルコウに。転倒してしまいました。
表彰式のあと、私と目があった瞬間、「サルコウ失敗しちゃった」と悔しそうに話した中田選手。なぜ、サルコウに挑戦したのか、競技後の囲み取材でです。
<撮影・文 廉屋友美乃>優勝おめでとうございます。今の気持ちは?
中田「自分的には満足できなかった。トゥループは降りて、サルコウは5分間練習で練習してなかったんですよ。友達に飛べって言われて、飛んだらこけちゃいました。そこが自分的にバカだったなと」
練習では見かけてなかったのでびっくりしました。
中田「友達に言われて悔しいな、と」
それでも70.68点はすごい点数です。
中田「前より8点も下がってびっくりしました」
3回転はいつから飛べるようになった?
中田「4月ぐらいにトゥループが飛べて、その1か月後にサルコウが飛べるようになって。最近、サルコウやったら全然飛べなくて。ダメだなと思って」
1か月後に全日本ノービスがありますが。
中田「全日本では1位を目指しているので、そのためには4週間以上あるのでそこで、めっちゃ練習をして、ノーミスができる演技をしたい」
ジャンプを増やす予定は?
中田「特にないです。今の状態でいきます」
サルコウは入れる?
中田「悩んでいるところです。
今日はお父さん(中田誠人コーチ)になんと言われました?
中田「サルコウを練習でもやらなかったから、それで本番やったから怒られました」
悔しそうな表情を時折見せながらも、笑いを交えて演技を冷静に振り返っていました。夏季フィギュアの記事
2位には蛯原大弥選手(シチズンクラブ)。昨年、全日本ノービスにあと一歩で進めなかった悔しさをバネに練習を重ね、見事2位に。念願の全日本ノービス出場の切符を手に入れました。
蛯原「去年のブロックで5枠中6位だったので、めっちゃ悔しかったので、1年間頑張ってきたので、その成果が出てきたのかなと思います」
今日はどんな気持ちでのぞみましたか?
蛯原「1年間の努力をぶつける気持ちでやりました」
滑っているときはどうでしたか?
蛯原「滑っているときは緊張していたんですけど、瀬尾(妙実)コーチに“緊張を預けろ”って言われて、ホッとして滑れて、課題としていたダブルアクセルも決めて、良かったなと思います」
ガッツポーズが出ましたね。
蛯原「今までダブルアクセルは2本決めることができなかったんですけど、2本決められたことが嬉しかったっです」
去年は出られなかった全日本ノービス。今年はここ東伏見であります。
蛯原「東伏見のリンクも慣れてきたので、自分が出せる力を出し切りたいです。目標はトップ10に入ることです」
3位に入ったのは、のび盛りの早川潤選手(西武東伏見FSC)。杉浦幸江コーチ振り付けの「キルビル」では、冒頭がシングルアクセルになるなどのミスがあったものの、スピンでレベル4を獲得するなどキレのある演技を披露。59.28で3位に入りました。
ハイドロブレーディングを決める早川選手。
レポートはまだまだつづきます。
結果はこちらにアップされています。2019 東京ブロック選手権大会
<撮影・文 廉屋友美乃>