東京ブロック、最後を飾るのはジュニア男子です。
フリーでも注目を集めたのは、西山真瑚選手(目黒日本大学高等学校)。
深い青の衣装で登場します。
プログラムはデヴィッド・ウィルソンさん振り付けの『エデンの東』。
腰のケガの影響で、フリーもジャンプはシングル。ここでもカナダ・クリケットクラブで磨かれたエレメンツの高さを見せます。
その姿はまるでミュージカルスターそのもの。。
演技を終えると会場はスタンディングオベーションの嵐。会場の熱気がぐんとあがりました。
スコアはなんと90.36.PCSは驚異の67.50。会場からはどよめきが起きました。
その中で90点台というスコアは。
西山「自分でもびっくりです」
自分ではどれぐらいを想定していました?
西山「75点出ればありがたいなという感じで思っていたので。90点台出て、“えー!”って思いました」 どこが評価されたと思いますか?
西山「ステップやスピンがちゃんとできたからかなと思います」
フリーの選曲は?
西山「自分でやりました。2010年のショートで町田樹さんがエデンの東を使っていて。素敵だなと思って、いつか使いたいなと思って使いました」 (実際は町田選手2013年)
短い曲ですよね?
西山「ショートはショートで使いたい曲だったんで。フリーで最後、盛り上がって終われる。『エデンの東』で終われるんで。フリーにしようかなと思ってしました」
ストーリーやテーマは?
西山「自分の頭の中では大きな大地の中で、滑っているじゃないけど、踊っているイメージを、見ている人が、スケートリンクじゃなくて、大地で“わあ”と滑っているところを連想させたいなというイメージで滑っています」
自分とお客さんが共有できるようなイメージで。
西山「そうです。お客さんと自分が共有できるように。そういうのを意識しています」
衣装もそのあたりを意識して?
西山「そうです。大地的な感じ(笑い)」
スピンのポジションがとても美しいと感じました。そのあたりはクリケットクラブに行かれて、磨かれた部分でしょうか。
西山「クリケットにスピンコーチの先生がいて、その方に見て頂いたりとか。あとはトップ選手のスピンを見て、ひとつひとつのポジションがきれいだし、そういうのを見ていて、自分も“こうしたらいいのかな”と試行錯誤しながらやっています」
身近に羽生結弦選手がいらっしゃるのも大きいのかなと。
西山「羽生くんとか(チャ)ジュンファンくんとか刺激になっています」
ジュンファン選手とは同年代ですもんね。
西山「同じ年なんです。全然、レベルが違うんですけど。申し訳ないぐらいです」
お話はされるんですか?
西山「あまりにジュンファンくんのことが自分は好きすぎて。緊張しちゃうんです。アイドルみたいな感じで。(口に手をあて)“あ~、ジュンファンくんだ”みたいな感じになって、話しかけられないんですけど。あいさつはしたりして。してくれるんですけど。“ハロー”みたいな感じで」
練習は一緒?
西山「僕はシニアセッションって一番上のクラスで滑らせてもらっているので、身近に羽生くんとかジュンファンくんとか滑ることができていて、すごい刺激的です」
羽生選手から声をかけられたりは?
西山「いや、今回はなかったです。羽生くんもオータムクラシックで忙しかったので」
以前、羽生選手から「(西山選手は)ジャンプが決まればいいのに」みたいなことを言われていませんでした?
西山「そうなんです。ははは。いっつも言われます。もったいない!って」
表現力を磨く上で特に気を付けていることは?
西山「今年は夏とかシングルの練習ができなかったので。けど、プログラムの完成度は落としたくなかったので、陸上でずっとプログラムの練習を曲かけてしたりはしていました。鏡の前でやることで、ひとつひとつ手の動きや顔の表情は意識しながらやっていました」
東日本から全日本ジュニアに行くまではそこそこジャンプを戻さないといけないですよね。そのめどは?
西山「とりあえず今回、トロントに戻って、ジャンプを少しずつ始めていこうと思っているんですけど。やってみないとわからないですね。トリプルが全部戻ればベストかなって感じなんですけど」
優勝は堀義正選手(新渡戸文化中高SC)でした。
西山選手の直後とはいえ、飲まれることなく、落ちついた表情でリンクに立ちます。
プログラムは佐藤紀子さん振り付けの『Child of Nazareth』。
最初のジャンプはトリプルアクセル。
後半、ルッツの転倒などもあり、技術点は51.33点、トータルスコア99.69点。自分の演技に納得いかない様子で、囲み取材では悔しさをにじませました。
東京ブロック制しました。
堀「うれしい気持ちもあるんですけど、その反面、悔しいほうがあるかなという実感はあります」
トリプルアクセルは成功させましたね?
堀「トリプルアクセルを決めて、冒頭の3本はとりあえず固めることはできたんですが、後半、試合では体力面で問題が出てくるなと自分の中で、それがいけないところはわかってはいるんですけど、試合になると体力が持たないので。そこを東日本までの課題にしていきたいと思っています」
体重を落とした影響は?
堀「ないです(即答!)」
体力面はまた別のところ?
堀「体重を落として、フリープログラムやショートプログラムは全部持つようになっているので。もう体重は減らさないので、今の体重を維持していきたいです」
―次、東日本に向けては。
堀「ジャンプの構成自体はいま、悩んでいるんですけど。変える変えないどちらにせよ、ジャンプの安定性は東日本までに改善するところだと思うので。あとはスピンとか各エレメンツのさらなる技術アップを目指していこうと思っています」
スケーティングで疲れてしまっている?
堀「そうです。最近というか3年前からなんですけど、自分のビデオを見返したら、はっきりいってスケーティングの基礎がないなって自分で思っているところが結構あるので。それを改善しようとは思っているんですけど、なかなかうまくいかなくて。自分の中で甘えているだけだとは思っているんですけど。プログラムになるとまだジャンプのほうに意識がいくところがあって。スケーティングという点でまだ意識が配れてないと実感があるので。そこも表現面と一緒に向上できればと思っています」
この間の夏季フィギュアでは町田樹さんの『火の鳥』でアップされているということでしたが、今回は?
堀「アップはひたすらその場ジャンプをしていました。音楽も聴かずにひたすらその場ジャンプをしていて。右足をまた痛めて、あまり動けるアップトレーニングが難しくなって。東日本までの間に治したいという思いはあるんですが。はっきり言ったら右足のじん帯を伸ばしていて。おそらく4回転のときに、(ここで手を使って、ジャンプを降りたときの動きを説明)右足をまっすぐ落ちてきちゃっていて。すねの骨と足首の骨がぶつかって、じん帯が伸びているという診断を受けて。あまり大げさな練習はできないんですが、日々の練習はできるので、一応、今回の試合は乗り切れてはいるんですが。そういうのでアップは激しい動きができず、その場ジャンプをひたすらやっていました」
3位の表彰台には、藤城柊治選手(シチズンクラブ)があがりました。
プログラムは『Dove And The Boy/The Girl Who Fell From The Sky』(振り付け・川越正大さん)
表彰式の後は堀選手、西山選手ともにファンから写真撮影を求められたりと大忙し。笑顔でファンサービスに勤しんでいました。
フリーでも注目を集めたのは、西山真瑚選手(目黒日本大学高等学校)。
深い青の衣装で登場します。
プログラムはデヴィッド・ウィルソンさん振り付けの『エデンの東』。
腰のケガの影響で、フリーもジャンプはシングル。ここでもカナダ・クリケットクラブで磨かれたエレメンツの高さを見せます。
その姿はまるでミュージカルスターそのもの。。
演技を終えると会場はスタンディングオベーションの嵐。会場の熱気がぐんとあがりました。
スコアはなんと90.36.PCSは驚異の67.50。会場からはどよめきが起きました。
その中で90点台というスコアは。
西山「自分でもびっくりです」
自分ではどれぐらいを想定していました?
西山「75点出ればありがたいなという感じで思っていたので。90点台出て、“えー!”って思いました」 どこが評価されたと思いますか?
西山「ステップやスピンがちゃんとできたからかなと思います」
フリーの選曲は?
西山「自分でやりました。2010年のショートで町田樹さんがエデンの東を使っていて。素敵だなと思って、いつか使いたいなと思って使いました」 (実際は町田選手2013年)
短い曲ですよね?
西山「ショートはショートで使いたい曲だったんで。フリーで最後、盛り上がって終われる。『エデンの東』で終われるんで。フリーにしようかなと思ってしました」
ストーリーやテーマは?
西山「自分の頭の中では大きな大地の中で、滑っているじゃないけど、踊っているイメージを、見ている人が、スケートリンクじゃなくて、大地で“わあ”と滑っているところを連想させたいなというイメージで滑っています」
自分とお客さんが共有できるようなイメージで。
西山「そうです。お客さんと自分が共有できるように。そういうのを意識しています」
衣装もそのあたりを意識して?
西山「そうです。大地的な感じ(笑い)」
スピンのポジションがとても美しいと感じました。そのあたりはクリケットクラブに行かれて、磨かれた部分でしょうか。
西山「クリケットにスピンコーチの先生がいて、その方に見て頂いたりとか。あとはトップ選手のスピンを見て、ひとつひとつのポジションがきれいだし、そういうのを見ていて、自分も“こうしたらいいのかな”と試行錯誤しながらやっています」
身近に羽生結弦選手がいらっしゃるのも大きいのかなと。
西山「羽生くんとか(チャ)ジュンファンくんとか刺激になっています」
ジュンファン選手とは同年代ですもんね。
西山「同じ年なんです。全然、レベルが違うんですけど。申し訳ないぐらいです」
お話はされるんですか?
西山「あまりにジュンファンくんのことが自分は好きすぎて。緊張しちゃうんです。アイドルみたいな感じで。(口に手をあて)“あ~、ジュンファンくんだ”みたいな感じになって、話しかけられないんですけど。あいさつはしたりして。してくれるんですけど。“ハロー”みたいな感じで」
練習は一緒?
西山「僕はシニアセッションって一番上のクラスで滑らせてもらっているので、身近に羽生くんとかジュンファンくんとか滑ることができていて、すごい刺激的です」
羽生選手から声をかけられたりは?
西山「いや、今回はなかったです。羽生くんもオータムクラシックで忙しかったので」
以前、羽生選手から「(西山選手は)ジャンプが決まればいいのに」みたいなことを言われていませんでした?
西山「そうなんです。ははは。いっつも言われます。もったいない!って」
表現力を磨く上で特に気を付けていることは?
西山「今年は夏とかシングルの練習ができなかったので。けど、プログラムの完成度は落としたくなかったので、陸上でずっとプログラムの練習を曲かけてしたりはしていました。鏡の前でやることで、ひとつひとつ手の動きや顔の表情は意識しながらやっていました」
東日本から全日本ジュニアに行くまではそこそこジャンプを戻さないといけないですよね。そのめどは?
西山「とりあえず今回、トロントに戻って、ジャンプを少しずつ始めていこうと思っているんですけど。やってみないとわからないですね。トリプルが全部戻ればベストかなって感じなんですけど」
優勝は堀義正選手(新渡戸文化中高SC)でした。
西山選手の直後とはいえ、飲まれることなく、落ちついた表情でリンクに立ちます。
プログラムは佐藤紀子さん振り付けの『Child of Nazareth』。
最初のジャンプはトリプルアクセル。
後半、ルッツの転倒などもあり、技術点は51.33点、トータルスコア99.69点。自分の演技に納得いかない様子で、囲み取材では悔しさをにじませました。
東京ブロック制しました。
堀「うれしい気持ちもあるんですけど、その反面、悔しいほうがあるかなという実感はあります」
トリプルアクセルは成功させましたね?
堀「トリプルアクセルを決めて、冒頭の3本はとりあえず固めることはできたんですが、後半、試合では体力面で問題が出てくるなと自分の中で、それがいけないところはわかってはいるんですけど、試合になると体力が持たないので。そこを東日本までの課題にしていきたいと思っています」
体重を落とした影響は?
堀「ないです(即答!)」
体力面はまた別のところ?
堀「体重を落として、フリープログラムやショートプログラムは全部持つようになっているので。もう体重は減らさないので、今の体重を維持していきたいです」
―次、東日本に向けては。
堀「ジャンプの構成自体はいま、悩んでいるんですけど。変える変えないどちらにせよ、ジャンプの安定性は東日本までに改善するところだと思うので。あとはスピンとか各エレメンツのさらなる技術アップを目指していこうと思っています」
スケーティングで疲れてしまっている?
堀「そうです。最近というか3年前からなんですけど、自分のビデオを見返したら、はっきりいってスケーティングの基礎がないなって自分で思っているところが結構あるので。それを改善しようとは思っているんですけど、なかなかうまくいかなくて。自分の中で甘えているだけだとは思っているんですけど。プログラムになるとまだジャンプのほうに意識がいくところがあって。スケーティングという点でまだ意識が配れてないと実感があるので。そこも表現面と一緒に向上できればと思っています」
この間の夏季フィギュアでは町田樹さんの『火の鳥』でアップされているということでしたが、今回は?
堀「アップはひたすらその場ジャンプをしていました。音楽も聴かずにひたすらその場ジャンプをしていて。右足をまた痛めて、あまり動けるアップトレーニングが難しくなって。東日本までの間に治したいという思いはあるんですが。はっきり言ったら右足のじん帯を伸ばしていて。おそらく4回転のときに、(ここで手を使って、ジャンプを降りたときの動きを説明)右足をまっすぐ落ちてきちゃっていて。すねの骨と足首の骨がぶつかって、じん帯が伸びているという診断を受けて。あまり大げさな練習はできないんですが、日々の練習はできるので、一応、今回の試合は乗り切れてはいるんですが。そういうのでアップは激しい動きができず、その場ジャンプをひたすらやっていました」
3位の表彰台には、藤城柊治選手(シチズンクラブ)があがりました。
プログラムは『Dove And The Boy/The Girl Who Fell From The Sky』(振り付け・川越正大さん)
表彰式の後は堀選手、西山選手ともにファンから写真撮影を求められたりと大忙し。笑顔でファンサービスに勤しんでいました。
結果はこちらにアップされています。