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R. Kelly’s ex-wife Drea speaks out while he’s in jail (video)



  マイケル・ジョーダンとバックスバニーが共演した「スペースジャム」という映画は覚えているでしょうか。

スペース・ジャム [DVD]
マイケル・ジョーダン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2013-11-06

 
 シカゴで育った天才シンガーソングライター、R・ケリーはこの主題歌「I Believe I Can Fly」で、2つのグラミー賞に輝く。

 R・ケリーこと、ロバート・シルベスター・ケリーの母親は学校の教師、父親のことはほとんど知らない。「プロジェクト」と呼ばれる低所得者住宅で生活し、8歳から教会で歌いはじめ、スティービー・ワンダーに憧れた。
 10代になると、シカゴ市内の地下鉄でストリート・ミュージシャンとして活動しはじめる。

 「警官につかまったりしないように、ときには盲目のふりをしてキーボードを1日中ひきつづけたものだよ」(ケリー談)
 
  R&Bのバンドを結成し、17歳のときナタリー・コールのホスト番組で、チャンスをつかむ。
  以後ケリーは、作詞、作曲、編曲、ミキシング、キーボード、プログラミング、ベースなど、一人でこなすオールラウンド・プレイヤーで、ほとんどの作品をセルフプロデュースしてきた。
  
 
  NBAオールスターゲームのハーフタイムショーにも登場。
 ソルトレイク五輪の開会式でも「I Believe I Can Fly」を熱唱した。ソウルフルな美しい音色は国境を感じさせず、涙ぐむオーディエンスもいた。
 音楽家としてゆるぎない成功をおさめたかのように見えた。
 
 ところが、ケリー自身がここ10年以上、裁判に次ぐ裁判で、音楽活動どころではない。特に2019年は波乱の幕開けであった。
 
 今年(2019年)1月3日から5日にかけて、米ケーブルテレビ局Lifetimeで3夜連続全6話、ドキュメンタリー・シリーズ「Surviving R. Kelly」が放映された。
 
 それは被害者やその家族、ケリーのスタッフや親族といった、50人以上にのぼる関係者の証言を集めた衝撃的な内容だった。同番組は、エミー賞にノミネートされた。
  
  日本はともかく米国では、児童ポルノや性的暴行は重罪である。
  
  事実、この番組が放送されると即日、ジョージア州フルトン群の地区検察局は事件として捜査を開始した。
  
  2月6日、ケリーは米国外、ニュージーランド、オーストラリア、スリランカでのライブツアーをツイッターで発表。
  
  2月22日には、4人の女性に対する合計10件の性的暴行の罪で、イリノイ州クック郡の警察で逮捕。
  
  2月25日、100万ドル(約1億円)の保釈金とパスポートの提出を余儀なくされ、ひとまず仮釈放された。
 
 3月6日、CBSのニュース番組「This Morning」にはケリー本人が出演して、すべては「うそだ」ときっぱり否定した。
 この番組の後、養育費を16万1000ドル(約1700万円)滞納している件で、警察に身柄を拘束された。  
  とはいえ、証言だけでどこまで立証できるのだろう。2008年の児童ポルノではケリーは無罪を勝ち取った。
 
 今回も弁護士でチームを結成。番組に関係した人物を訴え、自らの無実を証明していく意思を代理人が明らかにしている。
 
 前妻のアンドレア・ケリーとは1996年から2002年まで結婚していて、2人の子どもがいる。
 アンドレアはドキュメンタリーの中で、性的にも肉体的にも精神的にも虐待を受けたと証言。その後もテレビ出演して、金めあてだという批判にたいし、
 
 どんな女性の心にも値札をつけることはできません。誰も人生に値段をつけることはできないのです。その日の終わり、女たちはそれぞれの人生と戦っています。あなたはR・ケリーをときどき好きになることができるかもしれない、でも、ロバートのことは好きではないかもしれない、私がそう語る理由はそこにあります。
 
 “There’s no price tag on any woman’s soul… You can’t put a price on a life… At the end of the day, women are fighting for their lives… That’s why I often say you may love R. Kelly, but you might not like Robert.”