GPシリーズのファイナルがはじまる。米国からは6人のシニア、3人のジュニアが出場する切符をゲットした。
アリサ・リーは全米選手権のディフェンシブ・チャンピオンだ。安定したトリプルアクセルに加えて、4回転ジャンプも精度をあげてきた。
日本の羽生結弦選手と優勝争いが予想されるネイサン・チェンは、やや苦手だったトリプルアクセルを克服したようだ。階段をひょいっとかけあがるように、余裕をもって飛ぶ。
多彩な4回転ジャンプも健在である。
ロシア勢は女子も次々とトリプルアクセルや4回転を成功させ、まるで10年前とは別な競技を見ているかのようだ。
なぜこんなに多くの選手がトリプルアクセルや4回転ジャンプを習得できるようになったのか。
主たる理由を3つあげておきたい。
1.トリプルアクセルや4回転は必要ない、と主張する古いタイプのコーチたちが引退してしまった。
たとえば、カルフォルニア育ちのティファニー・チンは1980年代、朽木久コーチに習い、トリプルアクセルを習得していた。だが、しかし、メインコーチのジョン・ニックスは決して試合のプログラムに組み込もうとはしなかった。
2.オフアイス練習での工夫と進化が著しい。
これはやはりロシアと日本、それと米国のコロラドあたりがめざましい。
それぞれコーチたちの創意工夫や選手たちの努力の賜物なのであり、決して偶然の産物とはいえない。ただ、ここでは長くなるので、細部には触れないでおく。
少し前に織田信成コーチが自身のブログでも紹介していたように、従来のハーネスだけではなく、指導者たちは回転数を増やすため、様々なトレーニング方法を開発している。
陸トレやバレエを取り入れていない選手のほうが珍しいぐらいだ。
3.スケート靴の開発が進んだ。とくにブレードは20年前のものとは比較にならない。
トップ選手たちの主流といえば、これまでは「ゴールドスター」か「パターン99」が多かった。
このパターン99が「リボリューション」という、その名のとおり「革命」を開発した。
「リボリューション」はカーボンファイバーの技術を向上させた。まっすぐブレードを挟みこむ形状になり、歪みが少なく、およそコンマ1秒ほどす早く、高いジャンプや加速を生む。
とくにトウジャンプが飛びやすくなったという声を評判だ。
日本の羽生選手もこれを愛用している。特別性で黒くぬってあり、名前入り。
ただトウが突き刺さるという選手もいて、従来のパターン99や他のメーカーももちろん根強い人気をキープしている。
GPシリーズになるとスケート靴メーカーが出店をだします。
ただし、この「リボルーション」は初心者向きのブーツでは、靴底に取り付けができないことがあるので、まずコーチに相談!
小杉スケートで相談にのってもらうのもいいと思います。
https://item.rakuten.co.jp/kosugi-skate/114399rev/
ブレード JOHN WILSON(ジョン・ウィルソン) パターン 99 レボリューション
これはおなじみ「エデア」社のパンフレットです。この「ピアノ」と使用しているトップ選手が多い。
おまけです。これはスケート靴専用のオーブンです。たいていのスケートショップにおいてあります。この中に買ったばかりのブーツをいれて、皮の部分をあたため、やわらかくしてすぐ履く。そうすることで、それぞれの足に形をあわせていくのです。
スワロスキーで飾りつけしたブレードも売っていました。EX用かしら?
Good luck for all skarters!
DISCIPLINE | NAME |
HOMETOWN |
TRAINING TOWN |
Men |
Nathan Chen |
Salt Lake City |
New Haven, Connecticut |
Ladies |
Bradie Tennell |
Carpentersville, Illinois |
Buffalo Grove, Illinois |
Ice Dance |
Madison Chock |
Novi, Michigan |
Montreal |
Madison Hubbell |
Sylvania, Ohio |
Montreal |
U.S. ENTRIES AT ISU JUNIOR GRAND PRIX OF FIGURE SKATING FINAL 2019
DISCIPLINE |
NAME |
HOMETOWN |
TRAINING TOWN |
Ladies |
Alysa Liu |
Richmond, California |
Oakland, California |
Ice Dance |
Avonley Nguyen |
Washington D.C. |
Novi, Michigan |