昭和29年といえば、中日ドラゴンズが優勝、杉下忠投手がアサヒスポーツ賞に選ばれています。
記事がまた面白いのです。大リーガーたちに「パームボール」をほめられた、と。パームボールという言葉は外来語だったのですね。ちなみにパームというのは”手のひら”という英語です。

杉下さんにはお兄さんがいて、人間爆弾といわれる”桜花”に乗って戦死されています。 なので何か賞をとったりするたびにお母さんは、新聞記者たちに力説するそうです。 「この子の兄はもっとすごい投手だったんですよ」と。
さぞかし名誉であり、同時に無念だったのでしょう。
同誌にはこんな広告ものっていました。
裏一面はライオンズの面々です。
名将・三原脩監督の指揮下で、黄金時代を築きます。<了>