フォーブスが2020年5月、恒例の世界のスポーツ選手上位100人の年収順リストを発表した。30位以内の選手は以下の通り。
あなたたちがアメリカでこれまで起きて、今も起こっていることの歴史を理解するまで、今日まで私たちがなぜ痛みを感じているのか理解できるはずがありません。(レブロン・ジェームスのツイッターより)
前回2016年の選挙で、ヒラリー・クリントンは白人候補としては史上最多の票を集めた。史上最多票を集めたのはバラック・オバマ。
つまり、ヒラリーの得た票は、当選したドナルド・トランプよりも286万票も多かったのである。
ところが、米国ではこの一般投票で大統領候補を選ぶ仕組みにはなっていない。
投票用紙に書かれた候補への票は、その候補への投票を誓約した各州の選挙人への得票となり、この選挙人のうち過半数の270人以上を得た方が当選となる。
トランプはこれに勝って大統領になった。
2020年の選挙で鍵をにぎるのは黒人票だ。
オバマが当選したとき、黒人の投票率は歴代最高の65パーセントをこえていたのに、前回は60パーセントを下回ってしまった。
いずれにせよ、黒人たちの投票率は低い。というのも、彼らにとって選挙で票を投じることは簡単ではなかったからだ。
これもまたアメリカで今も起こっている歴史の一部である。
レブロン・ジェームスが「More Than A Vote」という非営利団体を起こしたのは、その言葉のどおり、1票でも多く、11月の大統領選挙のために投じよう、という呼びかけに他ならない。
なぜ黒人にとって投票に行くことが簡単ではないのか、その理由と歴史は「るるゆみこのブラックカルチャー」をぜひ一読されたし。第9回 投票に行く勇気~黒人と選挙権~
2020年6月11日、世界の長者番付5位のレブロン・ジェームズ(LeBron Raymone James Sr.)を中心に、黒人の投票を呼びかける非営利団体「More Than A Vote」が設立された。
既報されているとおり、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に殺されたジョージ・フロイドの事件が、多くの人の心を揺さぶりつづけている。
2020年06月01日、犠牲者の弟のテレンス・フロイドは殺害現場を訪れ、平和的な抗議活動と投票を呼びかけた。
しかし、一口に投票といっても、多くの黒人たちにとって簡単ではないのだ。
2017年のNBAファイナルの最中、レブロンは自宅の正面玄関をスプレーされた際、人種の不平等について発言した。
2017年のNBAファイナルの最中、レブロンは自宅の正面玄関をスプレーされた際、人種の不平等について発言した。
「人種差別は常に世界の一部であり、アメリカの一部である。アメリカの憎しみ、とくにアフリカ系アメリカ人にとって、それは今も毎日つづいている。かつてエミット・ティルのママと彼女が葬儀を公開した理由を思い出さずにはいられません。彼女は世界にみせたかったのでしょう。憎悪からくる犯罪が彼女の息子を惨殺したことを。いくらお金もちになっても、いくら有名人になっても、アメリカで黒人であること、それは尊敬されることなのだろうか?」
エミット・スミスについてはこちろを再読ください。
第4回 閲覧注意!14歳の黒人少年を襲った残酷な悲劇
エミット・スミスについてはこちろを再読ください。
第4回 閲覧注意!14歳の黒人少年を襲った残酷な悲劇
Until You Understand The History of what’s been going on to US in America, then you’ll never understand why We are in Pain til this day! https://t.co/9TuC8yOFV2
— LeBron James (@KingJames) June 15, 2020
あなたたちがアメリカでこれまで起きて、今も起こっていることの歴史を理解するまで、今日まで私たちがなぜ痛みを感じているのか理解できるはずがありません。(レブロン・ジェームスのツイッターより)
前回2016年の選挙で、ヒラリー・クリントンは白人候補としては史上最多の票を集めた。史上最多票を集めたのはバラック・オバマ。
つまり、ヒラリーの得た票は、当選したドナルド・トランプよりも286万票も多かったのである。
ところが、米国ではこの一般投票で大統領候補を選ぶ仕組みにはなっていない。
投票用紙に書かれた候補への票は、その候補への投票を誓約した各州の選挙人への得票となり、この選挙人のうち過半数の270人以上を得た方が当選となる。
トランプはこれに勝って大統領になった。
2020年の選挙で鍵をにぎるのは黒人票だ。
オバマが当選したとき、黒人の投票率は歴代最高の65パーセントをこえていたのに、前回は60パーセントを下回ってしまった。
いずれにせよ、黒人たちの投票率は低い。というのも、彼らにとって選挙で票を投じることは簡単ではなかったからだ。
これもまたアメリカで今も起こっている歴史の一部である。
レブロン・ジェームスが「More Than A Vote」という非営利団体を起こしたのは、その言葉のどおり、1票でも多く、11月の大統領選挙のために投じよう、という呼びかけに他ならない。
なぜ黒人にとって投票に行くことが簡単ではないのか、その理由と歴史は「るるゆみこのブラックカルチャー」をぜひ一読されたし。第9回 投票に行く勇気~黒人と選挙権~