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 フォーブスが2020年5月、恒例の世界のスポーツ選手上位100人の年収順リストを発表した。30位以内の選手は以下の通り。

1 ロジャー・フェデラー テニス スイスの旗 スイス 1億630万ドル
2 クリスティアーノ・ロナウド サッカー ポルトガルの旗 ポルトガル 1億500万ドル
3 リオネル・メッシ サッカー アルゼンチンの旗アルゼンチン 1億400万ドル
4 ネイマール サッカー ブラジルの旗ブラジル 9550万ドル
5 レブロン・ジェームズ バスケットボール アメリカ合衆国の旗アメリカ 8820万ドル
6 ステフィン・カリー バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 7440万ドル
7 ケビン・デュラント バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 6390万ドル
8 タイガー・ウッズ ゴルフ アメリカ合衆国の旗 アメリカ 6230万ドル
9 カーク・カズンズ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 6050万ドル
10 カーソン・ウェンツ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗アメリカ 5910万ドル
11 タイソン・フューリー ボクシング イギリスの旗 イギリス 5700万ドル
12 ラッセル・ウェストブルック バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 5600万ドル
13 ルイス・ハミルトン 自動車競技 イギリスの旗 イギリス 5400万ドル
14 ローリー・マキロイ ゴルフ イギリスの旗 イギリス 5200万ドル
15 ジャレッド・ゴフ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗アメリカ 4900万ドル
16 コナー・マクレガー 総合格闘技 アイルランドの旗 アイルランド 4800万ドル
17 ジェームズ・ハーデン バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4780万ドル
18 ヤニス・アデトクンボ バスケットボール ギリシャの旗 ギリシャ 4760万ドル
19 アンソニー・ジョシュア ボクシング イギリスの旗イギリス 4700万ドル
20 デオンテイ・ワイルダー ボクシング アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4650万ドル
21 トム・ブレイディ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4500万ドル
22 ドリュー・ブリーズ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4480万ドル
23 ノバク・ジョコビッチ テニス セルビアの旗 セルビア 4460万ドル
24 カイリー・アービング バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4190万ドル
25 フィル・ミケルソン ゴルフ アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4080万ドル
26 フリオ・ジョーンズ アメリカンフットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 4050万ドル
27 ラファエル・ナダル テニス スペインの旗 スペイン 4000万ドル
28 クレイ・トンプソン バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 3880万ドル
29 大坂なおみ テニス 日本の旗 日本 3740万ドル

30

サウル・アルバレス ボクシング メキシコの旗 メキシコ 3700万ドル
デイミアン・リラード バスケットボール アメリカ合衆国の旗 アメリカ 3700万ドル

 2020年6月11日、世界の長者番付5位のレブロン・ジェームズ(LeBron Raymone James Sr.)を中心に、黒人の投票を呼びかける非営利団体「More Than A Vote」が設立された。

  既報されているとおり、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に殺されたジョージ・フロイドの事件が、多くの人の心を揺さぶりつづけている。

 2020年06月01日、犠牲者の弟のテレンス・フロイドは殺害現場を訪れ、平和的な抗議活動と投票を呼びかけた。

  しかし、一口に投票といっても、多くの黒人たちにとって簡単ではないのだ。

 2017年のNBAファイナルの最中、レブロンは自宅の正面玄関をスプレーされた際、人種の不平等について発言した。
「人種差別は常に世界の一部であり、アメリカの一部である。アメリカの憎しみ、とくにアフリカ系アメリカ人にとって、それは今も毎日つづいている。かつてエミット・ティルのママと彼女が葬儀を公開した理由を思い出さずにはいられません。彼女は世界にみせたかったのでしょう。憎悪からくる犯罪が彼女の息子を惨殺したことを。いくらお金もちになっても、いくら有名人になっても、アメリカで黒人であること、それは尊敬されることなのだろうか?」
 エミット・スミスについてはこちろを再読ください。
 第4回 閲覧注意!14歳の黒人少年を襲った残酷な悲劇
 
 あなたたちがアメリカでこれまで起きて、今も起こっていることの歴史を理解するまで、今日まで私たちがなぜ痛みを感じているのか理解できるはずがありません。(レブロン・ジェームスのツイッターより)

 前回2016年の選挙で、ヒラリー・クリントンは白人候補としては史上最多の票を集めた。史上最多票を集めたのはバラック・オバマ
 つまり、ヒラリーの得た票は、当選したドナルド・トランプよりも286万票も多かったのである。

 ところが、米国ではこの一般投票で大統領候補を選ぶ仕組みにはなっていない。
 投票用紙に書かれた候補への票は、その候補への投票を誓約した各州の選挙人への得票となり、この選挙人のうち過半数の270人以上を得た方が当選となる。
 トランプはこれに勝って大統領になった。

 2020年の選挙で鍵をにぎるのは黒人票だ。
 オバマが当選したとき、黒人の投票率は歴代最高の65パーセントをこえていたのに、前回は60パーセントを下回ってしまった。
 いずれにせよ、黒人たちの投票率は低い。というのも、彼らにとって選挙で票を投じることは簡単ではなかったからだ。
 
 これもまたアメリカで今も起こっている歴史の一部である。
 レブロン・ジェームスが「More Than A Vote」という非営利団体を起こしたのは、その言葉のどおり、1票でも多く、11月の大統領選挙のために投じよう、という呼びかけに他ならない。
 
 なぜ黒人にとって投票に行くことが簡単ではないのか、その理由と歴史は「るるゆみこのブラックカルチャー」をぜひ一読されたし。第9回 投票に行く勇気~黒人と選挙権~