12月23日 (水)男女1回戦
「SoftBank ウインターカップ2020 令和 2 年度 第 73 回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開幕した。
インターハイ、各ブロック大会、国体と(九州は新人戦も開催されなかった)とことごとくコロナ禍により中止となった高校バスケットボール界。今大会が今年度最初で最後の全国大会となる。例年とはまったく異なった環境下でのウインターカップ、29日まで熱い試合が繰り広げられる。その熱き大会のレポートをお送りしよう。
【男子の注目試合】
小兵・豊見城はディフェンスから走る! ©JBA
・来年度より統合され「能代科学技術」となるため、現在学校名での出場は今大会でラストとなる能代工(秋田)は九州学院(熊本)に72-77、久々に北信越新人戦を制した北陸学院(石川)は豊見城(沖縄)に 69-73で敗れて初戦敗退となった。
九州学院は接戦を制して能代工に競り勝った。©JBA
羽黒(山形)対厚木北(神奈川)の試合は最後まで予断を許さない展開となり、初の延長戦へともつれ込むデッドヒートとなった。
4Qでだしで羽黒は#33東根の3Pシュートで最大14点差をつける。しかし、厚木北は#6大野のスティール、3Pシュートでまくる。
残り51秒には厚木北#8 保延のショットでついに82-80と逆転に成功。
延長でもお互い譲らない応酬となる。
残り4秒で羽黒タイムアウト後、#2加藤のアシストから#33東根の3Pシュートがさよならブザビーターを沈め、ゲームセット。
隣のコートで試合をしていたつくば秀英のOBたちは勝負の行方が決まっていた後輩の試合ではなく、最後は隣のコートにくぎ付けになっていたほどの熱戦だった。
大会前に発表された、男子・市船橋(千葉)、土浦日本大学(茨城)、女子・土浦日本大学(茨城)に続いて、男子・桐光学園(神奈川)の欠場が発表された。
「新型コロナウイルス感染症の陽性判定者および濃厚接触者が発生いたしました。それを受け、当協会 (大会実施委員会および新型コロナ対策本部) と当該校との間で調整を続けておりましたが、当該チームにつきまして、本大会を欠場することが決定いたしましたので、以下のとおり、お知らせいたします。
同校の辞退に伴い、新型コロナウイルスの影響による本大会の出場辞退チームは計 4 チーム (男子 3、女子 1) となります」(リリースより)
なお、欠場による大会運営に関する取り扱いは
① 当該チームの欠場による繰り上げ出場措置は行わない。
② 当該チームの大会参加記録は 「参加」 として記録する (連続出場の記録は継続される)。
③ 試合記録は当該チームの不戦敗とし、規定に則り、0-20 での敗戦とする。
④ 競技日程/試合開始予定は変更せず、当該チームの出場予定時間帯の試合予定コートは「試合なし」とする。
ここ5年間で3回目の初戦で土浦日大と対戦する予定だった東海大諏訪。普段でも両校の間となる軽井沢で練習試合をよくする間柄。組み合わせが決まり、「またですか…」と苦笑いを浮かべていた入野コーチは、
「土浦日大・佐藤豊理事長(前コーチ)より、公式リリース前にうちの校長に連絡をいただきました。苦渋の決断だと思われますが、困難な中での丁寧な対応はさすがです。関東の伝統チームの事態は大変な出来事。しかし、24日の東京体育館は使えるわけではないですし、急遽いろいろと使える体育館をあたっています」と、コメントしている。