***12月24日 (水)***
2020 令和 2 年度 第 73 回全国高等学校バスケットボール選手権大会」2日目。




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3階の関係者席以外はこの日も無観客試合@JBA



【男子注目の2試合】


 洛南、桜丘のスリー攻勢にヒヤリ。桜丘は最後の一撃がはずれ涙…


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あと1歩まで食らいついた桜丘#10リバスはフロアに突っ伏す©JBA

ラストシーンは4Q、残り1分10点差からポンポンとスリーが決まり、残り7秒。スコアは65ー67と桜丘2点ビハインドだ。ボールが左コーナーにいた桜丘キャプテン#7野澤に回ってきた。しかし、無常にも決まらず桜丘は金星を逃した。

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桜丘・江崎コーチ©JBA

 興奮冷めやらない桜丘・江崎コーチがまくしたてる。
「この一戦を狙っていた。1か月間対策を練ってきた。洛南は#5小川でくる。そこを止めるゾーンがうまくいった。ただオフェンスが相手のサイズがあるので、いつも決まるシュートがポロポロ落ちた。❝3Pシュートで勝負だ❞と言い続けて、打ち込んできた。最後10点差の場面で行け!  と言った。打たなければ今まで何をやってきたのかわからない。パシャパシャと来て追いついたが、あそこで決まれば、バスケの面白いところを見せられたのだが…」

 
 #7野澤は目に涙をため、悔しさをあらわにしながらも最後に自分にボールを託したチームメイトへ感謝、コートを後にした。

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桜丘ジャイアントキリングの夢を乗せたスリーは... ©JBA
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果敢にドライブで切り込む桜丘#24岩崎 ©JBA

 一方、19得点、10リバウンドとダブルダブル、さらに6アシストといずれもチームトップのデータをたたき出した洛南#5小川は取材陣が待ち受けるミックスゾーンに青ざめた表情で現れた。

「今日は全然ダメでした。初戦なので入りが悪いのは予測できましたが、こんな試合になるとは。ずっと競っていたので、最後まで自分たちのバスケットを貫いていたらチャンスはある。後半は自分に寄って来るのでアシストしようと思ってました。何とか勝ててほっとしています」と、青息吐息。


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洛南・吉田コーチ©JBA

 洛南・吉田コーチは
と、反省と次への期待を口にした。

「初戦で受けてしまった。シュートが決まらず悪循環。うまい間合いで守られ、中には留学生が待ち構える。気持ちいいシュートが打てずに向こうの術中にはまり、ストレスがたまった。準備と心構えを伝えたつもりだったが…。これでリラックスして、持っているものはあるので出せるように修正して、次はいつもの洛南のペースで臨みたい」



北陸旋風再び? 中部大一は試合の経験不足が如実に。

 


 初戦で対戦するには惜しまれるカードとなったのは中部大一と北陸だ。

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北陸#6米本、ドライブからのレイアップ 
©JBA
最終スコアは、北陸85-72中部大一。北陸が昨年の川内インターハイ準優勝時のメンバーが多く残り、3Pシューター軍団がフレキシブルな働きで、中部大一に1回もリードを許さず勝利を飾った。

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北陸のルーキー#9モディボ©JBA

 
 最大点差は22点。3Pシュート率は北陸8/26 30,8% 中部は5/37 18.5%  2点でも北陸が大きく上回っている。

 中部大一・常田コーチが懸念していたのは試合の経験値。愛知県予選でも東海新人戦で優勝したチームは予選はなし。下級生主体のチームとって、経験の場が少なかったことが如実に現れた形だ。

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好きあらばゴールを目指す北陸のゲームメイカー#4土家 ©JBA


 前日に続いて、5チーム目の辞退するチームが出た。試合会場到着時の検温で、滋賀代表の光泉カトリックの選手1人に発熱が発覚。
 ウィンターカップ コロナ対策本部による 「新型コロナウイルス感染症の疑いあり」との判断により、試合を棄権という異例の事態に。これで辞退は男女合計5チーム目となった。
 この日も無観客試合で、多くの高校バスケットファンはバスケライブ、Jスポーツでの視聴による観戦となった。


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マスクもそれぞれのチームカラーで統一©JBA